ネコナデ(違う

ネコ型社員の時代―自己実現幻想を超えて (新潮新書)

ネコ型社員の時代―自己実現幻想を超えて (新潮新書)

言うことが体育会系の暑苦しい頭の硬い上司にいらいらしている、あるいは自分はこんな堕落した生活をしていていいのだろうか・遊ぶ暇があったら何か勉強するなり自分磨きをしなきゃいけないんじゃないかと強迫観念のようなものを感じている人には必読の一冊。ちなみに自分は両方当てはまってます。


あまり本の内容については触れたくないので、読んだ感想を短めに。
頑張らなきゃ頑張らなきゃ って思いつつ堕落してしまう自分に嫌気がさしうつ病になっている(多分)中で、「そんなに頑張らなくてもいいんだ」と自分自身に言い聞かせようとした活動や読んだ本の中で、一番心が安らいだ内容だった。なかでも意外だったのは『日本人は勤勉』というのが歴史的に見て正しくないこと、昭和の高度成長期のモーレツ社員は「そうすることが得だからそうしてきただけ」と言い切ってる点。


なんだ、会社のバカ上司(途中説明されている"粘土上司")の言うことにいちいち従わない漏れは正しいんだと納得できれば仕事の軋轢も多少は減るというもの。
まだ発売された直後なので大きな本屋の新書コーナーに行けばあると思う。とりあえず序章だけでも読んでみることをおすすめしまs